ナップスターもスカウアも死んで,最近,唯一威勢がよいのがエイムスターだった。そこに降り注ぐ,イカヅチ。エイムスターの末路はいかに? そして,エイムスターも叩き潰されたあとに待っている,この体たらくが引き起こす,本当の結末とは?
米国レコード協会(RIAA)は,ファイル交換サービスを提供しているエイムスター社を著作権侵害で提訴した。エイムスター社は数カ月前にRIAAから警告書を受け取ったが,フィルタリングや監視などを拒否していた。この訴訟では,告発の対象として,エイムスターのCEO,ジョニー・ディープ氏個人の名前があがっている。
自ら違法性がないことを裁判所に明確にしてもらおうともするエイムスター(過去記事)が,訴状を受け取った。ナップスターなきあと,ファイル共有サービスで唯一,気炎をあげていたエイムスターだったが,さて,どう対応するか。見守りたい。
だが,これらのファイル共有をひとつひとつ叩き潰す動きは,音楽共有をふたたびアンダーグラウンドに戻しているだけだ(ZDNet Newsの記事)。そして,どうせリアルの著作権法とは相容れず,「違法なこと」としか認められないピアトゥピァなら,アンダーグラウンドの方がお似合いだ。元をただせばナップスターだってアンダーグラウンドの色が強いものだった。ショーン・ファニングは,あまりにもメジャーになる道を選びすぎた。私たちは再び明日から,フリーウェブスペースやFTPスペース,ホットラインサーバーを利用して,音楽を探すだけだ。そしてそのうち,ナップスターが壊せなかったものを壊す,もっとアンダーのものが出現する。そのときには,もう遅いんだよ,音楽産業自体がぶっ潰れる破壊力を持ったものがうまれる。わかる,よね。
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